たいていの人はオススメされたものを試そうとも理解しようともしない

自分はもう乞われないと教えないというスタンスにしたのであまりストレスはないのですが、時々タイトルのようなことがよぎります。

 

例えば職場で、ちょっとした何かに困っている人がいたとして「これは便利」「これはイイ」みたいなものをオススメをしても無駄なことがほとんどでした。

 

Wordでユーザー向けマニュアルを書いていて、書式合わせを手作業でやるのが面倒だという人に「スタイル」を紹介したけど、結局最後まで手作業したようです。
スタイルが設定されていないし、所々書式がズレていました。

 

Windows Updateで急に再起動されて困るという人がいたので「アクティブ時間の変更」を教えたけど、未だに再起動されたと騒いでいます。

 

PowerPointの資料を会議室のモニタに表示して、マウスポインタで画面を指し示したい人にはスライドショー中にCrtl+Pを押すことを教えました。
なんなら線も引けるので良いだろうと思いましたが、どういうわけか、今は編集画面のまま表示しています。ただでさえ文字を詰め込むタイプの人なので余計に読みづらいです。

 

プログラミングで「自動テスト」の話をするたび、「テストを作ると作業量が2倍になる」「その後も実装とテストのメンテが大変すぎる」と言って検討すらされません。
なのに「実装の一部を変更して、他に影響がないことの再確認が大変」みたいなことを言います。いやいやいやいや。

 

クリップボード履歴や、スニペット展開、二段階認証(とパスワード管理ソフト)のようなものも「よく分からない」という感じで浸透する様子がありません。

 

主に職場(プログラミング業界)の人なので、本人が自ら望めばそれらの便利さを享受するための技術的なハードルはほぼありません。

もちろん「できるだけ環境依存したくないので追加ソフトは避ける」とか「クラウドはセキュリティが」とか何かしら強い理由があるのなら仕方ないのですが、そうでもないので、なんとも残念です。

 

それを考えるとライフハック系の人というのは、フットワークが軽いなと思います。

これもひとつの性分なのでしょう。