小学生の子どもに「ゲームは1日1時間」「宿題とか全部終わったらゲームOK」みたいな粗いルールを作っても速攻で破綻する
あなたに小学2年生くらいの子どもがいて、それなりにゲームやYouTubeが好きだったとします。本人の好きなようにさせたらずっとゲームをしていそうな感じです。
親としては当然イラッとして何らかの制約を設けたくなりますよね。
「ゲームは1日1時間だけ、ね」
「必ず宿題を先に終わらせてね。全部終わったらゲームしてもいいよ」
「外で1時間遊んだら、家でゲーム1時間してもいいよ」
「お手伝い1つしたら」
「夜は9時まで」
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大抵の家庭では、どちらかの親が思いついた1個を「ルール」として宣言することになると思います。
そして宣言した以上、このルールだけは守らせなければ・・・と思いながら、例外事項の嵐に巻き込まれるのです。例えばこんな感じです。
■ゲームは1日1時間だけ
- ゲームを起動したら「ダウンロード中」となった。この時間は含まれる?
- インターネットに接続できなくて(以下同文)
- そもそも誰がどうやって時間を計る?
- 計った時間が正しいことを双方がどう信用する?
子どもにタイマーを管理させるとしょっちゅう開始・終了忘れが起き、
親がタイマーを管理すると「まだ1時間経ってない!」みたいにモメます - 友だちの家でゲームしたものはどう計る?
- 3分ごとに区切ってもいい?(「ねこあつめ」など)
- YouTubeを見ている時間はゲーム時間に含まれる?
- ゲーム内のデモ動画を見ている時間はゲーム時間に含まれる?
- SwitchとWii Uとタブレットを同時にやっていい?
■宿題が終わったらゲームOK
- 金曜の夜に宿題を終わらせたら土曜の朝4時からゲームしてもいい?
- 日曜の21時に終わったらそこからゲームしてもいい?
- 「日記」の宿題は土日のおでかけ後でないとできないので、終わっていないからと金曜の夜にゲームができないのはおかしい
- 算数ドリルでマル付けは親がして、直すところまでが宿題、というパターンの場合、親がマル付けするまではゲームできない?
- 宿題さえ終われば、翌日の用意をしていなくてもOK?
- 宿題と翌日の準備まで終われば、夕食やお風呂の時間はないがしろにしてもOK?
■「外で1時間遊んだら」「お手伝い1つしたら」系
- どこまで「貯金」できる?
土曜の9~12時&13~18時を外で遊んだら、日曜は8時間ゲームしていい? - 貯めた分の繰り越しはできる?
8時間貯めたけど日曜に3時間しかゲームしなかったら、残りの5時間は月曜以降に繰り越しできる?(よほどうまく設計しないと増える一方になる) - 翌日にすら繰り越しできないとしたら、寝る前のお手伝いは意味がなくなる
・・・ホント、超めんどくさいです。
でも、これらの細かい事柄に対してきちんと処理しようというポリシーなら、ちゃんと向き合い、それなりに話し合い、正確に明文化して共有していく必要があります。
我が家では自分(パパ)と子どもの間でこのような文書が作られました。(3ページくらいの大作です)
これで3ヶ月くらいは運用できました。
(携帯電話とか保険の「契約」において「細かい字なんてどうのこうの」いう人はこういうことが全然分かっていないか、物事を簡単に見たがりすぎるきらいがあるのでしょう。)
ちなみに3ヶ月しか運用出来なかった理由は、ママによる却下です。
正確に言うと、定着してきたこのルールに些細と思える1項目を追加して、その運用をママに強制したために「やってられるか」となってしまったからです。
この話はまた別で書きます。
最近ちょっと気になっている本です。
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